光を楽しむ家・夜景

光を楽しむ家・オウチ30は今日で最終回です。 最初にお施主様ご夫妻と会ったが2007年の夏でした。 すぐに案のご提案を行い、実施設計が終わったのが2008年の3月。しかし、設計が終わるとほぼ同時に、お施主様ご夫妻が海外転勤に出る事になってしまいました。 3年ほどは戻れないだろうと言うことで、設計図はその間寝かせて置く事になりまして、その間は購入された敷地の様子を見に行ったりしな…

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外観夜景

オウチ30光を楽しむ家、内部を廻ってきて、最後は夜景です。 道路面は東向きで、右の面が南面です。 南に大きな窓を取ろうとするのが一般的ですが、南には階段の横スリット窓のみを採用しています。 東面の玄関のポーチの上の明るく光が漏れているはめ殺し硝子の中がバルコニーで、その先にリビングがあります。夜間はリビングの明かりがここから漏れてくるようにデザインしてあります。 こち…

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ヘリンボーンのフローリング

地下のAVルーム、フローリングはヘリンボーンになっています。 当初普通の長手張りでしたが、お施主様ご希望により採用。 通常の貼り方より費用がかかるのでなかなか採用する機会がありませんが、今回は実現できました。 やはり、雰囲気が変わって独特の良い感じが空間に出ました。 天井は1階の床を支えるコンクリートスラヴ表しで、壁は白のクロス貼り。木ルーバーの壁とヘリンボーンのフローリング…

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地下室では水回り設置は避けて

黒の壁の裏側は壁面収納になっています。 DVDパッケージやゲームなどの収納と、このスペースには冷蔵庫も設置します。 地下に部屋を作る場合は水回り(洗面、キッチン、トイレ)などを設置するとポンプアップの設備が必要で、また大雨で下水が溢れるときに逆流するなどのリスクがあります。そのため、なるべく水関係設備はつくらず、冷蔵庫を置いて飲み物を置いて頂く程度の方がコストバランスが取れていると考…

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地下AVルームには自然光を

地下のAVルーム。この住宅の一番奥深くの部分です。 正面の黒の壁に大型テレビを取りつけて、左の白壁の下の扉内にDVDなどの機器類を収めます。 リモコンの受光部はテレビに付いている機種を使用してスッキリとテレビだけ見せるようになります。 黒壁の右上は1階の窓で、玄関、子供室につながった吹抜。ここから地下AVルームは採光をとっています。 エアコンは黒壁の最上部に取り付けて…

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さらに半階降りてAVルームへの階段

再び寝室のドアの外です。 階段の踊り場的な高さが寝室で、さらに降りるとAVルームへ続きます。 上に見える階段は1階から2階へあがる部分を見上げた様子で、玄関ポーチのFIX硝子からの光が寝室のドア前を明るく照らします。 寝室から5段さらに降りるとAVルームのある最下階です。 階段の先には書斎コーナーが見えています。 石川淳建築設計事務所

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階段下の書斎

地下の階段下の書斎コーナーです。 幅は80センチほどでカウンター奥行きは30センチほどですが、長さは3mほどあります。 地下は夏涼しいですから、夏場にここに隠って読書やパソコン作業などが快適そうな場所です。 階段越しに玄関ポーチ前のFIX窓と2階のバルコニーのFIX窓が見通せますので、地下といっても閉鎖感はあまりありません。 石川淳建築設計事務所

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地下クローゼット

地下の寝室からウオークインクローゼットへ入ってきました。 右の階段を下りて入りまして、壁一面収納となっています。 正面壁の上には高窓があり、自然光も入りますので、真っ暗にはなりません。 湿気対策で壁付けの除湿機を窓横に付けています。 こちら見返し。 左の階段が寝室から降りる階段で、クローゼット内には書斎コーナーを設けてあります。 石川淳建築設計事務所

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地下寝室からクローゼットへ

地下寝室の引きの写真です。 左壁の管は別途工事のエアコンの先行配管です。 右の黒の棚板がベッドの頭側の小物置きとなる配置です。高窓はチェーン式オペレーターで滑出しで開きます。地下ですから、冬暖かく、夏涼しいですが、高窓を開けるとさらに夏は快適と思います。 さて左のドアをあけると・・・ ドアの向こうは広大な収納です。 石川淳建築設計事務所

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地下寝室に高窓を設置

地下の寝室ですが、高窓を設けて自然光を入れ、換気を取れるように高さ設定しています。 地下の容積緩和を受けることから、天井の面の高さは地面から1M以内でなければなりません。さらに、「地下」であるには、天井高さの1/3以上、床レベルが地面から下がっていなければなりません。 それらを調整しつつ、高窓を設定し、外の地盤面は左の収納の上端あたりになっています。 高窓は外から見ると低い窓に…

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自然光届く地下の寝室

地下の寝室です。 木ルーバーの裏側にあたり、日中ならこのように自然光が届くことから照明無しでも一定の照度が取れています。 ルーバーの裏側には硝子のパーテーションを設け、乳白フィルム貼りとしていて、うっすらと影だけ見えるようにしてあります。 地下部分は当然ですがコンクリート造ですので、一部柱をコンクリート打放シの仕上げとし、天井はコンクリート直天井として室内高さを稼いでいます。 …

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地下寝室前・階段室から光を落とす

地下の寝室前です。 階段室を1階から降りて、踊り場的なレベルで主寝室へ入り、さらに手前方向の下階へ下りるとAVルームにつながります。 ルーバーは地下から2階の天井までつながっていますので、長いところで全高8.9Mにもなりルーバーの南側は階段室、北側が寝室やAVルームとなっていて、階段室の光を各室へ演出しながら届けます。 写真上部は2階の透明ポリカーボネート床越しに天窓の空が見え…

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木製縦ルーバー・施工写真

階段室(といっても部屋として区切られていませんが)と廊下の仕切を木製縦ルーバーを使って仕切っています。裏側が地下への階段、手前は1階の廊下です。 縦ルーバーは105mm×25mmで白の拭き取り塗装としています。 ピッチがばらばらにならないように木の丸棒で串刺しにして固定してあります。 縦の木ルーバー越しに光が入り、美しいグラデーションが出ます。 和を感じもしつつ、和風でもない…

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地下の寝室へ階段を下りる

リビングから階段を下りて地下の寝室へ向かいます。 写真の上は透明の床を張った2階のリビングの廊下部分で直階段を下りて、廊下をぐるりと廻って写真の位置から地下へ降ります。 「光を楽しむ家」とタイトルを付けているように、天窓やリビングのバルコニー、玄関ホールからそれぞれの光が時間や季節、天候によって少しずつ違ってはいります。 隣家の植物の影を借景している横連窓。 防火サッ…

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キッチンから見るリビング

キッチンから見たリビングです。 左のレンジのさらに左が冷蔵庫置き場。 作り付けのダイニングテーブルは人造大理石貼りで、お子さんと二人でサッと済ませる朝食などはここを利用します。 ペンダント照明の下がっているあたりにダイニングテーブルを別に置いて、そちらがメインのダイニングとして利用しますが、こちらの人造大理石のテーブルは、朝食程度のほか、パソコンのスペースとして利用するのと、お料理…

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オーダーキッチン

キッチンはリビングの隅で壁付け配置です。 奥様とオーダーキッチン屋さんと色々相談した結果、壁にキッチンを付けて、リビング側に冷蔵庫とコンベックを収めて、テーブルを配置して、パンをこねたり、パソコンを置ける配置にしました。 白で統一したキッチンですが、天板、レンジフード、壁付けの棚はステンレス製として揃えています。シンクは「50度洗い」ができるように二つに分かれていて、水栓がどちらにも…

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壁面収納のあるリビング

当初テレビを木ルーバーの壁に「吊る」案を考えていていたのですが、リビングの収納量をUPしましょうとの打合せの中で、北面の壁を全面壁面収納にして、その中にテレビも収める事にしました。 壁の引っ込んだ部分にテレビを壁掛けに、下台部分にHDレコーダーなどを収めます。 壁面収納左下の床際の横スリット開口は自動掃除機ルンバの格納庫です。ここから発進してリビングを掃除します。 キッチン…

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バルコニーとリビングを近く

一般的に屋上バルコニー的なご要望が多いですが、建物屋上のバルコニーをはたしてどれくらい利用するものでしょうか?洗濯物干し場には使えますが、お子さんを遊ばすにも目が行き届かず心配です。 やはり、リビングから見えるところに小さくてもバルコニーがあると、植物を飾って見たり、ちょと出てビールを飲んだり、と、生きた場所になると思います。 また、隣家の目が気にならない壁の工夫がしてあると、窓にカ…

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リビングバルコニードアの工夫・月が見え

バルコニーへの入り口ドアです。 アルミの框ドアを使用していますが、「見えがかり」が美しくないのが既製品ドアの厳しいところです。1階の廊下の框ドアも同じくですが、室内側に木製の框網戸を付けてドアにかぶせて、全体と調和した姿になるように工夫しています。(手前左に開いた状態の網戸のこと) 囲まれた庭になりますので、周囲からの視線もはいらず、プライベートな空が見えます。 奥様からもらっ…

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インナーバルコニーと透明床

光を楽しむ家「オウチ30」の2階リビングです。 外観ファサードにあった硝子の窓のように見えていた場所がこのバルコニーです。 2階のリビングの東端にあり、床はデッキを敷き込んであります。 道路から内部が見えないように硝子のスクリーンにタペストリー帳飛散防止フィルムを貼り、その内側をバルコニーとしていまして、屋根は無く空が見えています。 バルコニーの左側に出入り口があり、室内…

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