1999年コルビジェを訪ねた旅・・サヴォア邸13

サヴォア邸の2階、引き違いの扉のある作り付けの収納です。 引き違いの文化は東洋の物のように思っていたので、初めて見たときは意外でした。 照明は蛍光灯かリネストラランプ等の直菅型を天井向きに付けて間接照明としているようです。 スチールサッシュの押渕無目が綺麗。昔はこのようなスチール折り曲げのサッシュを普通の集合住宅でも見られた物です・・・ カーテンレール…

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・サヴォア邸12

サヴォア邸のディテール写真。 旅行当時に気になったところを撮影したカットです。 今行ったらまた違うところに興味が出ていたかもしれないですが・・・ ここで注目する綺麗な屋上の手すり壁ですが、床からの立ち上がりに防水の立ち上がりが見えないことが美しいポイント。 こちらはリビングの大型引き戸と屋上テラスの敷居のようす。 立ちあがりがないので、綺麗です。 水返しをどうするかは…

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・サヴォア邸11

サヴォア邸2階のリビングから外部を見ます。 右の屋根のかかっている屋外はアブリと呼ばれるスペースで、雨かかりが無いようになっています。 また隣接する左の部屋の中はブドワと呼ばれる婦人用の娯楽室です。 空中庭園の植え込みと天窓のおさまり。 我々の感覚からすると雨漏りの心配から出来ないデザインです。 こちらは屋上のソラリウムと呼ばれる日光浴場の囲いかべ。 裏側…

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・サヴォア邸10

サヴォア邸の天窓を外から見た様子です。 立ち上がりは低めで、ガラスは片流れで端部はガラス小口を見せていました。 屋根は砂利敷き込みとなっていますので防水の仕上げは見えず、ですが竣工した頃は漏水に悩まされていたそうです。 室内から見上げる天窓の様子。 空が綺麗に見えていますが、基本的にはどの天窓も、天井面から深さをとり、ガラス面が見えないようなデザインとなっていました。…

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・サヴォア邸09

サヴォア邸2階の主寝室のサニタリー。 学生時代に図面をもらって模型を作りましたが・・ 当時カラーの写真なども無く、作りながら一体どんな部屋なのかピンと来ませんでした。 柱と梁が壁に呑まれずに出ているところがポイント。 壁で保たせる当時の建築の中では画期的な事だったでしょう。 構造体とプランを関係無く構成できるという訳です。 当時学生の私は、「なんで壁と合わせないん…

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・サヴォア邸08

サヴォア邸の2階廊下です。 「息子の部屋」へつながる廊下の突き当たりには天窓があります。 天窓は結構深く立ち上がっていて、ガラス面が見えないようになっていました。 壁の塗装は入隅で白と青に塗り分けられています。 ふたつのドアが袖壁無しで対峙しています。 室内の様子。 茶色の壁が印象的でした。 窓下の放熱器の上にはカウンターが造作で付いてい…

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・サヴォア邸07

1階から2階へのスロープです。 手すりは黒で壁は白。床は黒寄りのタイル貼り。 斜めのスロープと水平のサッシュとスロープを支える柱が混在していますが、案外とスッキリ見えました。設計者としてはスロープの途中に柱は入れたくないのが普通の気持ちですが、当時の工法からの必要性なのか、それとも柱をグリットで建てることを優先したのか。 石川淳建築設計事務所

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・サヴォア邸07

こちらはサヴォア邸1階の使用人用の部屋の窓。 運転手さんの控え室やメイドさんの作業室で、窓のそとには敷地の入り口方向が見え、来客や家主がやってくるのが見えるような部屋配置になっていました。 こちらは2階へのスロープが垣間見れたところ。 使用人室の水道流しです。 螺旋階段を上がっていよいよ二階へ。 石川淳建築設計事務所

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・サヴォア邸06

サヴォア邸の一階ガラス壁の外側です。 大学二年の夏休み(もう24年も前・・)の課題でサヴォア邸の1/50の模型を作りました。 そのため、細部の様子は図面上では知っていたのですが、実際見るのは初めて。 このアールのガラス壁、学生時代は「アールにそってシャッター見たいに開くのかな?」と素朴に疑問に感じていました。 無知でございました。 梁せいの大きいところは軒天井下には…

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・サヴォア邸05

サヴォア邸の入り口側です。 メインの入り口は敷地入り口から反対側にあり、2階建物のボリューム下のピロティ部分は車寄せでもあり、エントランスのポーチでもあります。 こちらがエントランス。曲面壁面にエントランスドアがあります。 当時はたしかここでチケットを買って入ったような記憶があります。 石川淳建築設計事務所

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・サヴォア邸04

サヴォア邸、外壁ディテールです。 テラスの雨水のオーバーフロー管が出ています。(メインの樋かもしれませんが・・) 外壁の出と丸柱のツラが微妙ではあるけれど外壁が出る事で綺麗な2階の長方形の外壁面を維持しています。実務をしていると、このあたりの面の出し入れが非常に参考になります。 何ミリ出せば良いのかは常に悩むところ・・・ 横連窓とテラスの開口の高さは合わせてありますが、開口に…

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・サヴォア邸03

サヴォア邸、向かって右から サヴォア邸、向かって左から 始めてサヴォア邸を知ったのは大学2年の夏休み課題の時。1987年ごろか_・・・ 1/50スケールでサヴォア邸の模型を作る事になりました。 学生時代は建築の勉強を全くサボっていた私には、今の建物のデザインと変わりなく見えるこの住宅に初めは特に何も感じませんでした。(某ゼネコンで模型屋をやっていましたから近代的なファサードは…

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・サヴォア邸01

1999年にコルビジェを巡った旅です。 写真はサヴォア邸の敷地入り口の番小屋。 サヴォア邸を小さくデフォルメしたようなデザインとカラーリングです。 さて、 サヴォア邸と言えば建築をやっている者ならかならず一度は図面や写真を見たことがある名建築です。 ということで、「必ず現物を見なければならぬ」とずっと思いを寄せていた建築でした。

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・ラ・ロシュ邸05

ラ・ロシュ邸の吹抜にかかる2階ブリッジです。 ラ・ロシュ邸は公開されているラ・ロシュ邸部分とアプローチ手前のジャンヌレ邸の2戸長屋になっています。 どのあたりだったか記憶が定かでないですが、トップライトのある屋上バルコニーが写っていました。 内部からみた曲線のの外壁のようす。 曲線外壁の内部。スロープも曲線なりに上がって。 曲面手摺りは茶色に塗装…

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・ラ・ロシュ邸04

ラ・ロシュ邸の目に付いたディテール集です。 階段上の手摺りと方建て部材。横を太く縦は細くなってます。 窓台のデザイン 小さな立ち上がりがサッシュ下にあり、それを折り曲げて窓台へつなぐデザインです。 当時のサッシュ取り付けの都合上のディテールでしょうか? 階段手摺りパイプとアールの腰壁 これは用と不明 元照明器具でしょうか? 内ドアのハンドル …

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・ラ・ロシュ邸03

ラ・ロシュ邸の受付のあるエントランスホール見下ろしです。 お土産の絵はがきなんかを置いてあったように記憶しています。 3階から1階と2階の廊下を見下ろしています。 動線がホールの上を横断したり、階段の踊り場から見下ろせたりと、立体的な動きを感じられる場所です。 石川淳建築設計事務所

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・ラ・ロシュ邸02

ラ・ロシュ邸の続きです。 ドアを開けると吹き抜けのホールに出ます。 白を基本に薄グレーの塗り分けが綺麗。 私が学んだ建築家早川邦彦氏の作品で「アトリウム」という作品があります。 壁の塗り分けを「出隅」で切り替えるのが印象的で、早川氏の事務所へ入ろうと思う一つのきっかけとなた作品です。 その「出済の塗り分け」をこのラ・ロシュ邸で発見。(右の水色のかべ) 建築家なら誰…

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1999年コルビジェを訪ねた旅・・ラ・ロシュ邸01

コルビジェ財団が入っているラ・ロシュ邸に行きました。 1999年当時持参のデジカメ、キャノンのA5による映像ですが、ズーム無しで広角でも無いので、これで全景精一杯です。 白外壁が緩やかにカーブしてます。 スチールサッシュが綺麗。 住所はこちら。。 MAISON LA ROCHE, FONDATION LE CORBUSIER 8-10 square du Do…

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1999年コルビジェを訪ねた旅・コルビジェのアトリエ08

コルビジェのアトリエ続きです。 玄関ドアから入ったホール部分です。写真はリビングエリア側からホールを見たところ。 壁のあちこちにデザインされた収納が作られていました。 フカした壁を彫り込んで収納をデザインしてあります。 天窓が絡んで、赤と濃紺の壁が映えます。 石川淳建築設計事務所

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