05.31 将来の二世帯住宅の1階へ

05.30の続きです.白い階段を下りきった所の見返しです.最近の建築家が設計する家は居間の中に階段を裸で見せるか,螺旋階段を使うなどの方法が多いですが,石川はこのように部屋とは区切られた階段を計画することが多いです.階段を裸で見せると,鉄骨にするとか,集成材で片持ちにするとか,オブジェ的にせざる追えなくなり,工事費と手間が必要になることが多くなります.このように両側に壁がある階段なら工事も比…

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05.30 将来の二世帯住宅の白階段

05.28の続きです.書斎コーナーから右手には1階へおりて行く白い階段があります. 浴室,トイレや1階居間へつながっています.つまりこの家には階段が2つあるのです.これは将来二世帯住宅になったときに,動線を分離するための方法なのです.  敷地や工事の条件から,最初に建てる部分が大きくなり,次に増築する部分が小さくなるため,最初に建てる部分が,将来 1階,2階とも居間になる必要があります.又年…

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05.28 将来の二世帯住宅のトップライト

05.27の続きです.書斎コーナーからの見上げ,見返しです.天井には2つのトップライトがありますが,これは2階の居間と将来親世帯の居間になる1階にも光を落とすように考えています.白い壁にクシ型に切り抜かれた向こう側は1階からの吹き抜けとなっていて,同じトップライトの光を2つの家族が共用できるようになっているのです.ここからは昼の光が日時計のように廻る様子や,月明かりが落ちる様子を2つの家族が…

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05.27 将来の二世帯住宅の書斎コーナー

05.26の続きです.昨日の写真のキッチンごしに見えていた開口がこの写真です.白い壁をくりぬいた向こう側に大きなFIX窓があります.桜を見られる場所であり,デスクを置いて,パソコンコーナーなどに使うことを想定しています.位置としては玄関の上です.白い壁をくぐって左には白い階段があり,浴室などへつながります.右を見ると黒い階段を見下ろせます.床は居間より1段低くなっていて,落ち着いた小部屋にな…

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05.26 将来の二世帯住宅の台所から2

05.25の続きです.キッチンの奥から見たところです.手前に冷蔵庫があり.下がり壁を隔てた手前にレンジフードが下がっています.アイランドキッチンでは冷蔵をどう隠すか?と言うことが課題になります.又,アイランドの使い勝手と,煩雑になるキッチンを隠したいという要望を両立させる事.さらにデザイン的に建築空間にとけこませる事が必要になります.ここでは汚れやすいレンジ周りと冷蔵庫,食器棚置き場を居間か…

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05.25 将来の二世帯住宅の台所から

05.24の続きです.昨日の写真の黒い腰壁の裏側から見返しています.キッチンユニット側から見ています.お施主様が選んだアムスタイルのキッチンです.ステンレスの厚板が天板に使われていて,とても綺麗なユニットです.ここから見ると居間が一望できます.キッチンをアイランド式に使うときは,腰壁の壁を建築で作り,その裏にキッチンユニットをセットすると,空間になじんで上手くおさまります.又,大工工事で出来…

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05.24 将来の二世帯住宅の殿

05.23の続きです.花見窓の所から居間を見返します.黒い床はナラのフローリングに着色したものです.この部分は写真のように,居間から階段2段分下がっています.天井たかさも低めに押さえて,座ったときに落ち着ける高さ関係にしています.窓も低めに開け,余計な視界を切っています.外のハシゴは屋上にあがるもの.昇ると海岸の花火が見えそうです.奥に見える黒い壁の向こうはキッチンユニットです.

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05.23 将来の二世帯住宅の花見窓外観

05.22の続きです.昨日の窓を外から見たところです.FIX窓です.折れ曲がって窓を付けるのは,隣と目が合わないためです.カーテンやブラインドを付けずにスッキリ生活するための工夫です.

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05.22 将来の二世帯住宅の花見窓

05.21の続きです.昨日の写真で奥の方の拡大です.左に折れて窓があります.目前には庭の桜の木があります.方位は東になります.真南に窓を設けない理由は,この土地の周囲が将来確実に分譲されることが決まっていて,なおかつ隣家が南に建つだろう事が予想できているためです.そのため,室内から直接隣家と目が合わないように,複雑な窓の配置になっているのです.

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05.21 将来の二世帯住宅の居間

05.20の続きです.黒い階段を上りきると,2階の居間へ出てきます.写真中央の木目の開口が階段からの出口.天井にはトップライトがあります.左の窓が外部で黒い出窓になっていたところで将来増築部分への廊下になるところです.床はナラ材のフローリングです.

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05.20 M-n1/2 将来の二世帯住宅の黒階段

05.18の続きです. 黒い階段を上って見返した所です.2階に浮いているのは書斎スペースです.将来は増築部分につながる廊下になります.右側の壁はインテリアラーチ合板.松の木目が綺麗な合板ですが価格は高くありません.又,正面にはポリカーボネートが貼ってあり,手摺りの代わりになっています.下に見える玄関にはFIX硝子から光が入って明るい玄関を実現しています

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05.17 M-n1/2 将来の二世帯住宅の玄関

05.17の続きです. 外観の黒い出窓の下が玄関扉です.ここを入った写真がここです.墨モルタルのタタキから黒く塗装された階段で2階の居間へ直接あがります.向かって右側はウオークインの靴入れ,扉をつけず,納戸型式になっています.ローコストにする方法の一つで扉を少なく,大工工事の間仕切りを上手く使ってウォークインにします.施主ご主人は釣りが趣味なのでここに釣り道具も収納します.

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05.16 M-n1/2 将来の二世帯住宅の模型

05.16の続きです. 16日の外観写真を見て頂いて,この模型を見て頂くと仕組みがわかります.始めは若不夫婦のみで家を建てて住み始めるのですが,将来ご両親がひっこひて来ることが決まっています.そこで,将来,ご両親のひっこひに備えて増築するスペースをあけて新築しておきます.(1コマ目)ここに増築するわけです.(2コマ目)増築すると,黒い出窓の部分は両方をつなげる廊下になります.(3コマ目)さら…

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05.16 M-n1/2 将来の二世帯住宅

今日からは4月末日に引き渡しをした住宅を紹介します.タイトルの将来の2世帯住宅とは,現在は若夫婦のみの家を建て,将来ご両親が引っ越してくるときに増築をする事を前提にした計画なのです.敷地には桜の木もあり,いずれ建て増しする家からも桜が見られるように考えています.

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05.12 H×4 旗竿敷地の地下付き住宅の最終回

5/11の続きです.地下から見上げた階段吹き抜けです.左の壁に開いているのは窓で,右の開口たちは夫婦室や子供室や廊下,居間の開口です.光を落とすと同時に,この開口から声や食事の支度の音,香り,子供の室の気配,ご主人の書斎での様子などが家中に伝わるようになっています.このように小さな変形敷地(今回は旗竿敷地)であっても工夫次第で,良い家がつくれます.敷地条件がわるくてもあきらめずに良い住まいを…

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05.11 H×4 旗竿敷地の地下室付住宅の地下室

  5/10の続きです.いよいよ地下まで下りてきました.地下室は住宅建築の場合容積の緩和が受けられるので,小さな敷地の場合は有効な方法です.ここでは敷地の大きさから,天窓やドライエリアを作ることが出来ず,階段室から明かりを採ることにしています.写真の階段部分が明るくなっています.昼間なら電灯がついていなくてもこの通りの明るさ.ホームシアターや収納スペースとして使う予定です.地下を作るときに気を…

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05.10 H×4 旗竿敷地の地下付き住宅の書斎

5/9の続きです.夫婦室から入ると書斎はこのように階段下になっていて,そこからは階段ごしに子供室の一部が見えます.又上方向には居間の透明床や螺旋階段まで見通せます.何処にいても家族の気配を感じる事ができます.直接各部屋がつながっていると各プライバシーがなくなってしまいますが,このように,階段吹き抜けにでてくればコミュニケーションをとれるようになっているのです.(http://www.jun-…

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05.09 H×4 旗竿敷地の地下付住宅の子供室

5/7の続きです.子供室も階段の吹き抜けに面して開口があり,一部が透明の床になっています.この透明床部分に出ると,居間を見上げたり,夫婦室の書斎が見えたり,地下を見下ろせます.住宅の設計では子供室が孤立しがちですが,このように,共用スペース(ここでは階段吹抜)に面することにより,豊かな関係性を持つことができます.(http://www.jun-ar.info)

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05.07 H×4 旗竿敷地の地下付住宅の夫婦室

5/6の続きです.黒い階段にそって,各部屋が光を取り込める事,各部屋の気配をつなげることをねらっています.写真正面の階段下は書斎スペースとなっていて,ここからは2階の居間や子供室も見ることができます.写真で見て取れる2つのスリット開口は引き戸で閉めることもできます.(http://www.jun-ar.info)

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05.06 H×4 旗竿敷地の地下付住宅の地下への吹抜

5/5の続きです.南側にそって,月見台,2階,1階,地下へとつながる3層吹き抜けになった階段です.光と風はここを伝わり各室へ導かれます.向かって右のスリット開口は窓,左のスリット開口は,リビング,主寝室,書斎,子供室,地下室の開口です.スリット開口と階段吹抜を通して,家の全ての部分がつながり,家族が何処にいてもその気配が伝わるようになっています.3層の家は各階がバラバラで個室に分かれた住宅が…

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